w
COLUMN

買取コラム

楽天の送料無料について

2020.01.17

その他

皆さん、通販サイトはどこを利用していますか?昨今では企業ページもECサイト化が進み、自社サイトで販売するところも多いでしょうね。無限堂でもECサイトを運営し、厨房機器、機械工具、オフィス家具をそれぞれのサイトに分けてインターネット通信販売を行っています。私個人としましては、よくAmazonを利用しています。怪しいレビューや異常に安い商品などに騙されないように注意しないといけませんが…(^^;

そんな通販サイト戦国時代である今、国内ネット通販サイト最大手である『楽天』から衝撃のニュースが飛び込んできました。

楽天、「共通の送料無料ライン」導入を2020年3月18日と発表

楽天株式会社(本社:東京都世田谷区/代表:三木谷浩史)は、楽天市場への出店者に対し
「共通の送料無料ライン」を2020年3月18日(水)に導入予定であることを発表した。
同時に「送料設定に関するガイドライン」を改定し、導入に向けた準備などの情報を集約したポータルページを店舗運営Navi内に開設した。

この「共通の送料無料ライン」とは、一部の例外を除き注文金額に対する値が税込3,980円(沖縄・離島宛ては税込9,800円)以上の場合、送料が無料になるというもの。システム上で自動的に判別して「送料無料」と表示する仕様を予定しているそうです。

「なんだ、お得ないい話じゃない」と思う方もいるでしょう。しかし実はとんでもないお話でした。

この送料無料について、楽天はシステムで自動的に判別して表示させるだけで、送料自体の費用は一切負担しないということ。

どういう事かお分かりでしょうか?すなわち、出品者側が全て自費負担で送らなければならなくなるという事です。

「別にそれぐらい負担してくれればいいじゃない」と思う人もいるでしょう。

「送料込みの価格にすればいいじゃない」と思う人もいるでしょう。

しかしそんなに簡単な話じゃありません・・・と言うのも、このニュースを見た瞬間に「大型機械の販売はどうすんの?」という疑問が浮かんだからです。

無限堂では大型の機械を自社サイトに掲載し、本州の端のような遠方であろうとも、とんでもなく重量物(例えば大型発電機や業務用大型冷蔵庫や重機など)であろうとも、ユニック車(クレーン付きトラック)を使わないと積み下ろしができない物でも運べる小松運輸さんなどにお願いして販売しています。

当然ながら重量物の運送は運搬費も保険も非常に高く掛かりますし、何よりも近場と遠方では万単位で送料が変わる場合もあるのです。

ちなみに無限堂では買い取りも配達もしているので、東京、愛知、大阪の各店舗からの配送であれば、自社のトラックとスタッフによる自社便での配送が可能ですから、そちらならトラック一往復分程度なら2000円から運ぶことが可能です。トラック一車にまとめて載せられれば、業務用冷蔵庫を6台とか買っても同じ送料で送れますので、非常に安く送れます。

「楽天」で買える物は、小包サイズのものばかりではないでしょう。そういう場合はどうするのでしょうか。そもそも送料を込みにした価格にするとすれば、東京から神奈川へ送る価格と、東京から青森まで送る価格では、上記のように万単位で変わる場合はどちらの価格に設定するのでしょうか。仮に近郊の送料で想定すれば赤字になり、逆に青森のような遠方を想定した送料を込みにすれば、近場で買いたい人は大損をこくことになります。

弊社は「楽天」での出店は一時考えていましたが、現在はヤフオクとYahoo!ショッピングのみでやっていますので、今回のニュースの蚊帳の外でしたが、気になったので詳しく調べてきました。

すると、対象となる配送方法は宅配便・小型宅配便・追跡可能メール便・メール便・コンビニ受取・ロッカー受取・郵便局受取・店頭受取だという事がわかりました。

今回の送料無料ラインには対象外となる配送方法や、商材や商品の発送地によって任意で対象外とできる場合がある・・・場合がある?任意で必ず対象外になると断言はしていないようです・・・これは販売商材によっては戦々恐々している出展店舗は多いのでは。

楽天の言い分

楽天はこれまで、送料を無料にして販売価格を分かりやすくすることで集客力が高まり、売り上げが伸びるなどと出店者側に説明。
実際にかかる送料については、本体価格に上乗せすることで対処できるという考え方を示してきた。

「送料がわかりにくいから」というのが理由だそうで・・・まあ確かに送料が後から結構かかる事が多いですよね。でもそれを言ったらフリマアプリやらヤフオクやら送料が分からない通販サービスは結構あるような。

個人的な消費者目線で言わせてもらうと、別に送料が分かりにくくても、そこでしか買えない良品があるならあんまり気にならないですが。ただ、これは通販をよく利用する層だから把握するのも簡単なだけで、新規のお客さんにとっては不便なのかもしれませんね。

出店者の言い分

「出店者が送料を負担することになる」と強く反発。
「どこに送るのか事前にわからないのに、送料を予想して上乗せするのは難しい」
「値上げすると検索順位が下がるため、送料を自社負担して値上げしなくて済む大手出店者には勝てない」などの声も上がった。

当然のような反論だと思います。

そもそもですが、Amazonが送料無料にできるのは、年会費を支払って送料を無料にできるプライム会員システムや、巨大な配送センターでAmazonが自社で配送する仕組みがあるからです。上の方で述べた弊社でいう「自社便」を、世界規模で運営しているわけですね。

そして出展者に送料を負担させることを強いるとなると、これは独占禁止法でいう「優越的地位の乱用」に当たる恐れがあります。

優越的地位の濫用及び下請法の概要:https://www.jftc.go.jp/shitauke/kousyukai/gaiyou.html

公正取引委員会の返答

楽天はこの方針について、独禁法に抵触しないかどうかを公正取引委員会に相談。
それに対し公取委は、今月までに口頭で「違反のおそれがある」と回答したという。
出店者に送料負担を強いかねないことから、独禁法が禁じる優越的地位の乱用に当たる可能性を指摘したもようだ。
送料無料が売り上げ向上につながるかは不透明なため、売り上げが上がらなければ
結果として出店者側に負担を強いかねないと判断したとみられる。

やはりこれは違反の可能性が十分ありそうです。それでも楽天は「現状、(送料無料の方針に)変更の予定はないが、今後も引き続き理解、協力をいただけるよう出店店舗との対話を重ねる」とコメントしています。一体どうなるのでしょうか。

安くなればなるほど消費者としてはありがたいとは思うと思いますが、運送会社だってボランティアでやってるわけじゃないわけで、昨今の通販激戦時代により人手不足が蔓延していて、むしろ高額な給与を支払わないと運転手もいないと運送会社で働く方に話を聞いたことがあります。そうなると結果的には運送料や配送料を高くするしかないわけで、「送料無料」と言うのは言葉にするのは簡単ですが、そこに掛かる諸経費や人件費や働き手の不足を考えると、どうなのかなと首を傾げたくなります。

・・・そもそも楽天が運送費を出せばいいんじゃないでしょうかね?楽天への出店をしなかった理由として、そもそも楽天って出店者側にすごい高い利用費を請求しているんですよね。あんだけぼってるなら送料ぐらい自分達が払えばいいのに。

もしくは、アマゾンプライム会員のように年会費を払うことで送料無料の恩恵を受けられるとか、そういう風に相互の理解を得てからサービスを実施するとした方がいいんじゃないでしょうか。このまま送料無料を強硬するなら、楽天から出店者がぞくぞくと引いていって、もっとアマゾンなどのモールサイトに差をつけられてしまうのでは・・・。

ちなみに無限堂のECサイトとしてはこんなものがあります。

こちらはオフィス家具のネットショップ。当然ですが、オフィス家具はどれも大きい物ですから、輸送費はかなり高くなります。

ですが当店では自社便が可能ですので、愛知、大阪、東京などの近隣であれば、非常に格安で配送が可能です。

ちなみにですが、店頭で直接お買い上げ頂いた方がお得なことが色々あったりします。

他にも厨房機器や機械工具の通販も行っております。

厨房機器の通販 無限堂:https://mugendou-chubo.com/

機械工具の通販 無限堂:https://mugendou-tool.com/

でもやっぱり来店して貰ったお客様だけにしかお見せしない掘り出し物が毎日のように出てきますから、お店に来ないと損ですよ!絶対!

査定依頼・お問い合わせ

一度査定をしてほしい、これは買い取ってもらえるかな?
そんな疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ

  • 町田店 | 機械工具

    0120-031-909

    9:00-18:00 日曜・祝日定休

  • 町田店 | 厨房機器

    0120-031-606

    9:00-18:00 日曜・祝日定休

  • 町田店 | オフィス家具

    0120-031-707

    9:00-18:00 日曜・祝日定休

  • 足立店

    0120-031-955

    9:00-18:00 日曜・祝日定休