COLUMN

買取コラム

機械工具と消費増税と米中摩擦

2019.08.21

機械工具

お盆も明けまして八月も半ばを過ぎ、ようやく少し熱波がおさまってきた感じになってきました。それでも３４度ほどありますが。

”アツい”といえば、例の10月から消費税が10％に引き上げられる件のおかげで、駆け込み需要が今一番熱いですね。この暑いのにイオンでも冬物がすでに並んでいる始末。

CMとかでもやっていますが、あんな適当且つ複雑怪奇な軽減税率とか現場の状況を全く考えてないですよねえ・・・10月以降の景気後退を危ぶむ声も結構聞きます。そもそもレジ自体が軽減税率に対応していないといけないって、対応できない層はどうしたらいいんでしょうね。イートインやら持ち帰りやらで違って来たりとか、凡そ普通に買い物している層にとっては無茶な話です。

ところで、値崩れしにくい商品は増税前に買っておいた方がいいそうですよ。大型家電やなんかもそうですが、業務用の大型機械なんかも増税によるロス幅がとんでもないでしょうから、増税前に買い揃えた方がいいかもしれませんね。無限堂ではちょうど９月に決算時期でセールを毎年やっているので、宜しければチェックしてみてください。

他にも増税前に何を買った方がお得なのかエキサイトニュースでも流れてました。

増税前の駆け込み消費！今何を買えば得なのか…お金の専門家に聞いた

でも駆け込み需要を狙う企業の姿勢とは裏腹に、当の消費者の反応は「増税後の生活を考えて節約したい」と消費税8％アップの駆け込み需要と比べるとかなり下火の模様。まあ、要らない物を無理に買う時期ではないのかもしれません。デフレ脱却の為にも買い控えるというシフトの方もいるそうで・・・。

一方でエアコンみたいな「絶対必要になる高額商品」には好調な様子で、ビックカメラなど大型家電量販店の売れ行きは良いとか。

まあ国内はこんな感じで消費増税と長期連休明けでてんやわんやですが、海を挟んだお隣り台湾では切削工具大手のOSGが動き出したようです。

米中摩擦後にらみ成長投資、OSG 台湾で工具3割増産へ

日本経済新聞–

目先は米中摩擦などが波乱要因になっているが、長期ではアジアや欧米で工具の需要は伸びるとみて、自社の財務に余力があるうちに生産体制を整える。 OSGは工作機械などに使う切削工具を手がける。

トランプ大統領と習近平国家主席によるアメリカと中国の貿易摩擦。最近は日本と韓国間でも例の輸出規制の貿易摩擦もありますが、こちらに比べたら可愛いもんですね。大国同士の経済大戦ですもん。中国の一部では80年代の日本とアメリカの日米貿易摩擦と似通っている、なんて話まであるとか。

そんなこんなで米中貿易摩擦の影響で台湾回帰投資が増加しているそうです。OSGは業績も好調で連結業績見通しも三年連続過去最高になるというニュースがありました。自動車や航空機器関連の受注が多く、主力拠点は愛知県の八名工場・・・愛知と言えば機械工具のメインショップのMUGENDOU TOOLsがある愛知店が営業展開しているところですね。奇妙な縁を感じる・・・というかそもそも愛知が物作り日本一の街なので当たり前と言えば当たり前か。

当たり前と言えば機械工場は機械が無くてはそもそも成り立たないのも当たり前。

OSGの石川社長は貿易摩擦について、長期的視野ではアジアや欧米での工作機械の需要が増える事を見越して生産体制を整えたようです。国内では消費増税もあり、米中摩擦で世界経済が不安定な中の決断、なかなかできるもんじゃありませんぜ。経営者ってのは先見の明がないとやっていけませんな。

機械工具の需要がピーク、10月以降は…？

機械工具、工作機械、産業機械の需要は恐らく今後国内外で需要が高まっていく事でしょう。どうせ買うなら増税前の今が買い時なんじゃないでしょうか！需要が高まるという事は同時に、中古市場では少ない市場弾数を取り合う形になるので買取価格も高くなると思われます。逆に増税後には消費傾向の動向を見定める必要があるので、市場での買取価格は低くなるでしょう。

・・・ということは？機械工具は買うのも売るのも今が一番最適ということですね！

機械がなければそもそも仕事が成り立たないのだから、工場からしたら何よりの『絶対必要になる高額商品』ですからね。うちとしても９月決算ですので、いつも以上に薄利多売でガンガン攻めていきたいところ。是非とも機械工具の売買のお話を頂けたら嬉しいです。業界屈指の買取実績は伊達じゃありませんし、何なら余所で出してもらった買取査定書を御持参して頂ければ、それより高く買い取ってみせますよ。相見積もりで他社と競い合っても約８割が当社の買取査定にご納得して頂いております。